女子ビーチバレー 佐伯美香 が現役引退

女子ビーチバレーの第一人者・佐伯美香が現役引退を発表した。

先日来、かおる姫こと菅山かおるのビーチバレー転向が話題になり、浅尾ペア
との戦いも注目されていたが、第１線で越せない壁であった佐伯美香が引退
することになり、雪辱を果たせぬままとなった。

佐伯美香は、1990年代にはインドアバレーで活躍し、1996年アトランタ五輪で
全日本代表として出場。その後、ビーチバレーに転向し、2000年のシドニー五
輪では４位に入賞したほか、昨年の北京五輪にも出場した。

以下、佐伯のコメント（原文まま）お伝えします。

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　この度、私、佐伯美香は、ビーチバレーの第一線から退くことを決意致しました。
インドア時代を含め、永年にわたってご支援、ご協力頂きました関係者、そしてマス
コミの皆様に、心より御礼申し上げます。また、いつも応援して下さったファンの皆
様にも、この場をお借りして感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。本当にありが
とうございました。

　昨年、ビーチバレーでは２度目、インドア時代を含めると３度目のオリンピックに
出場し、その後の国内シーズンを戦った後、次の目標をどうするかいろいろと考えて
きました。４月という新年度に入ったこともあり、あらゆる意味で機は熟したと考え、
第一線を退くことを発表することとなりました。
　社会に出て、インドア、そしてビーチバレー、合わせて２０年間のバレー人生に悔
いはありません。どの試合、どの大会もすべて良き思い出ですし、常により良き選手
を目指して練習してきました。その過程での涙、悩み、笑い、そして喜びなど、本当
に１つ１つが私を成長させてくれましたし、これからの私の礎になっていく経験だっ
たと思います。

　これからは２つのことを中心に、バレー、そしてビーチバレーの普及、強化活動に
携わっていけたらと考えています。１つは、これまで留守にしがちだった地元・愛媛
で、バレー、ビーチバレーの普及につとめ、地元への恩返しをしていきたいというこ
とです。またビーチバレーはまだまだ新しいスポーツですので、インドアバレーの指
導者の中に、ビーチバレーを経験した人が数少なく、ビーチバレーの長所をインドア
バレーに活かすという試みは、これまであまり行われてきていないと思います。私の
インドア、ビーチの両方の経験もまだまだ不十分ではありますが、両者の長所を融合
したバレーボールを、これから作り上げていければと考えています。これがもう１つ
の目標です。

　オリンピックを目指す第一線のビーチバレーからは退くことを決意しましたが、国
内の大会にはチャンスがあれば出場したいと考えています。また将来、指導者と呼ば
れるようになるためにもいろいろと勉強させて頂き、次の世代にバレーボールの魅力
をしっかりと伝えていくことも、私の大きな役目だと思っています。
　このような目標を持つことができるのも、これまで“選手”佐伯美香を支えて下さ
りました皆様のお陰です。今後とも皆様のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げ
ます。

２００９年４月１日
佐伯美香
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